教材作成 ∈ テクニカルライティング
大学や高校の先生方が講義で使用するコンテンツの開発・制作をお手伝いします。
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紙で配布するようなアナログコンテンツと,ウェブなどに載せるデジタルコンテンツの両方を承ります。 |
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ハイパーテキスト+インタラクティブFlash+映像を組み合わせ,それらをインタラクティブFlashで繋ぐ形をお勧めします(後述します)。 |
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現在お持ちの素材は,アナログでもデジタルでもかまいません。 |
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素材が揃った状態でなくてもかまいません。むしろ,揃っていない状態から始め,より良いコンテンツにするための議論を交わしながら制作していくのが理想的です。 |
弊社は長年マニュアルやヘルプの制作に携わってきました。また,書籍編集・制作サービスでこれまでに扱った書籍には大学教科書が数多く含まれます。これらの作業において最も重要なことは,ユーザや学生がまさに必要とする情報を正しく効果的・効率的に伝えることだと弊社は考えています。そのために,例えばマニュアルの翻訳で目次構成を変更したり,追加執筆したりすることは珍しくありません。同様に,書籍の編集・制作では,著者に説明手順の変更や追加説明を(逆に削除も)お願いすることがあります。また,書籍内に載せる図表は,当初の著者の指定をがらりと変えてしまうことも多々あります。
弊社は,マニュアル・ヘルプも大学教科書も,その執筆や制作はテクニカルライティングという分野に属すると考えています。一般に,テクニカルライティングは技術的な内容を伝える文書の作成を指します。特徴を一言でいうと,読み手第一のスタンスです。どのような読み手がどのような情報を必要としているかを把握した上で,必要な情報を効果的・効率的に伝えるための文書構成を練り,それに中身をつけていきます。このようなスタンスと手法はもちろん一連の講義(course)にも必要です。講義で学生・生徒に提示するコンテンツの制作も,テクニカルライティングの範疇としてとらえることができます。
Web2.0の思想を教材に − 「教材2.0」への取り組み
現在のeラーニング教材は,メディアという点でelectronicであるだけで,コンテンツとしてはelectronicと言えないものが少なくありません。画面に現れたeラーニング風のメニューの先にあるのは,さほど工夫されていない素朴なHTMLだったり,単なるビデオ映像だったりします。コンピュータを使用した教育手法は1990年代のCAI (Computer-Aided Instruction:コンピュータ支援教育)に始まり,インターネットの普及とともにWBT(Web-Based Training)に進化しました。また,教育・学習活動の支援という立場からはLMS(Learning Management System:学習管理システム)やCMS(Course Management System:コース管理システム)が現れました。しかし,コンテンツ作りのスタンスは,今なおCAIの延長線上にあるように見えます。
Web2.0 という言葉をご存知の方は多いと思います。Web2.0 はTim O'Reillyが2004年に提唱したウェブの新概念です。一般のウェブの世界では,Google,Amazon,ウィキ,ブログ,SNSといったサイトやサービスの台頭からわかるように,まさにWeb2.0的コンテンツが花盛りです。これは僅かな期間での劇的な変化でした。eラーニングのコンテンツ作りにもこのような変化を期待することはできないものでしょうか。
Web2.0 はトップダウンを嫌います。ですから,教材をWeb2.0 の概念に染め上げることは不可能です。教育の世界は,提供する側とされる側の立場がはっきり分かれているのが普通です。しかし,Web2.0 の一部の概念を有効に取り入れることで,教材は劇的に変化し,教育効果が大幅に向上します。それは
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“publishing → participation”(公開 → 参加) |
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“Rich User Experiences”(リッチなユーザ体験) |
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“Play”(プレイ) |
という,O'Reillyが使った三つのキーワードで表されます。このような方向性を持った教材を弊社ではWeb2.0的教材あるいは「教材2.0」と呼びます。
Adobe FlashとActionScript 3.0
ここまでで,「テクニカルライティング」と「教材2.0」という,弊社が教材開発に向かう際の基本的な姿勢を説明させていただきました。次に,これらの具現方法であるAdobe Flashについて簡単に説明します。より詳しい説明は仕掛け付きFlashのページをご覧ください。
Adobe Flashは主に,商用のウェブサイトで多用されている動画(主にアニメーション)を作成するソフトウェアです。作成した動画はFlashと呼ばれ,Flash PlayerをインストールしたPCで再生することができます。現在インターネット上に存在する多くのFlashは時系列に沿って動画を流すだけですが,Adobe Flashが提供するActionScriptというプログラミング言語を用いることで,動画を制御したり,インタラクティブな仕掛けを持たせたりすることができます。
つまり,ボタンやスライダー,テキストボックスなどを使って,学生が「参加」し「プレイ」し「体験」する教材を開発することができるわけです。どんなことができるかを実際にお見せするために,実験的会社紹介Flashを用意してあります(コンテンツに関する説明はこちら)。FlashとActionScriptを使ってできることを体験して,お持ちの素材への応用をイメージしてください。
ハイパーテキスト+インタラクティブFlash+映像で,効果的な教材を!
弊社は,教材の具体的な表現方法として,ハイパーテキスト,インタラクティブFlash,映像の組み合わせを提案します。
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講義テキストは必要なリンクが埋め込まれたハイパーテキスト(HTMLやPDF)として作成すると便利です。 |
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講義テキストに含まれる図やPowerPointの視覚的資料には,インタラクティブな動的Flashとして構成できるものもあるでしょう。遊び心が生まれ,理解も深まります。例えば自然科学系では,PC上のバーチャルな実験は極めて効果的です。 |
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インタラクティブな動的Flashでは構成できない実験もあります。また,例えばスポーツでの体の動かし方のように,百聞は一見にしかずという資料や,単語の発音のように音声も含めて提供したい資料もあります。そのような場合はビデオ映像を用意します。 |
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ミニテストはもちろんインタラクティブFlashで作ります。受験履歴や結果をLMSやCMSへ取り込むことができます。 |
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そして,それらをインタラクティブFlashで繋ぎます。ボタンで選択するメインメニューやサブメニューがあり,メニューを選ぶとテキストが表示されたり,バーチャル実験ができたり,映像が映し出されたりします。さらに,それらを互いにリンクすることもできます。 |
このようにリッチな教材を弊社が開発できるのは,弊社がソフトウェア技術をベースに学術系の書籍制作に深く関わってきたからにほかなりません。ですからもちろん,講義テキストの書籍化をもにらみながら,教材作りを進めることができます。
料金について
コンテンツのボリュームや,難易度,デザイン性など,条件によって大きく異なります。大雑把に個別単価の例を挙げます。
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通常の書籍サイズにして200ページに相当するテキストの編集は約400,000円〜,HTMLやPDFへの変換と制作は約200,000円〜で,合計約600,000円〜になります(書籍レベルの編集を行う場合)。 |
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テキストに含める図版の制作は,極めて単純なもので1,000円,通常は2,000円〜です。 |
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インタラクティブなFlashの制作は,例えば「光の三原色」の実験のような単純なコンテンツですと,約80,000円〜です。 |
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ビデオ映像の制作は,例えば5分の物理実験の映像ですと,最も都合よく条件が揃った場合で1本約200,000円〜,通常は1本約400,000円〜です。 |
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トップページのメニューは,シンプルな場合約20,000円〜で作成できます。 |
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全体構成の立案など,総合的な調整が必要な場合は,約100,000円〜です。 |
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