弊社は普段「ドキュメンテーション業」と名乗っていますが,公の文書には「情報処理業」や「ソフトウェア業」と記載しています。現在の主要な五つの業務,
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ソフトウェア・情報系文書のローカライズ
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横組み書籍・教科書の編集・制作
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ソフトウェアのマニュアル・活用書の執筆・制作
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eラーニング教材の開発
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仕掛け付きFlash制作
のルーツはやはりソフトウェア業にあり,実際,どれもソフトウェア技術を駆使した「データ処理」だと言えるからです。
五つの業務のうち「eラーニング教材」と「仕掛け付きFlash」は明らかにソフトウェア開発であり,そのことはわかりやすいかもしれません。しかし,他の三つはどうでしょう。「ローカライズ」の多くは翻訳作業で占められます。「翻訳業」はソフトウェア業とは別物に見えます。また,「編集・制作」は「出版業」や「印刷業」に,「執筆・制作」は「著述業」に類似しており,ソフトウェア業者が営むのは違うように感じられます。業務の対象物がソフトウェアであることは多くても,業務そのものがソフトウェア業であるとは言えません。
しかし,これらの業務(とりわけその品質)は,弊社が古くから行ってきた合理化ソリューション,ソフトウェア開発,パソコン関連情報サービス “PC-Search” や,業務間の相互作用によって支えられています。以下の表では,それらに必要とされるノウハウや能力をいくつかあげ,その品質効果を評価しています。ただし,効果を小分けすることはしていません。たとえば翻訳では,翻訳作業自体や前処理・後処理に対して効果があるか否か,翻訳対象ドキュメントの理解という点で効果があるか否か,翻訳作業を管理する上で効果があるか否かというように,細かく分けることはできます。しかし,この表ではそこまではせず,全体として品質を支える効果があったなら 〇,より大きな効果があったなら ◎ としています。
事業内容 |
必要なノウハウ・能力の例 |
品質効果 |
翻訳 |
執筆 |
編集制作 |
合理化ソリューション |
現状分析 |
〇 |
◎ |
〇 |
構造化・合理化 |
◎ |
◎ |
◎ |
ミクロ・マクロ視点,高視点 |
〇 |
◎ |
◎ |
図解,マニュアル作成 |
◎ |
◎ |
◎ |
ソフトウェア開発 |
ハードウェア,ソフトウェアの知識 |
◎ |
◎ |
◎ |
プログラミング |
◎ |
◎ |
◎ |
各種アプリケーションの活用 |
〇 |
◎ |
◎ |
デバッグ |
◎ |
〇 |
◎ |
ヘルプ構築 |
◎ |
◎ |
△ |
マニュアル作成 |
◎ |
◎ |
◎ |
パソコン関連情報サービス
“PC-Search” |
さまざまなコンピュータ応用分野にわたる知識 |
◎ |
◎ |
◎ |
データベース構築,カテゴライズ |
〇 |
〇 |
〇 |
データ運用 |
〇 |
〇 |
〇 |
データ加工 |
◎ |
〇 |
◎ |
日本語編集 |
◎ |
◎ |
◎ |
校正 |
〇 |
〇 |
◎ |
翻訳 |
さまざまなファイル形式・アプリケーションの活用 |
− |
◎ |
〇 |
ハードウェア,ソフトウェアの知識 |
− |
◎ |
〇 |
データ加工 |
− |
〇 |
◎ |
日本語編集 |
− |
◎ |
◎ |
原文に対する校閲,訳文に対する校正 |
− |
〇 |
◎ |
ヘルプ構築 |
− |
◎ |
△ |
執筆 |
ハードウェア,ソフトウェアの知識 |
◎ |
− |
◎ |
構造化・合理化 |
◎ |
− |
◎ |
ミクロ・マクロ視点,高視点 |
〇 |
− |
◎ |
図解 |
〇 |
− |
◎ |
ヘルプ構築 |
◎ |
− |
△ |
編集制作 |
さまざまなファイル形式・アプリケーションの活用 |
◎ |
◎ |
− |
ハードウェア,ソフトウェアの知識 |
◎ |
◎ |
− |
構造化・合理化 |
◎ |
◎ |
− |
ミクロ・マクロ視点,高視点 |
〇 |
◎ |
− |
データ加工 |
◎ |
〇 |
− |
日本語編集 |
◎ |
◎ |
− |
校閲,校正 |
◎ |
〇 |
− |
図解 |
〇 |
◎ |
− |
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