Gravel Road Inc.
     
会社概要/品質のワケ |  What's Gravel |  お問い合わせ |  ホーム   
インタラクティブなeラーニング教材やウェブ取説などに興味をお持ちの方へ   
Flashによる実験的会社紹介 (HTML5版準備中)  
  ▼  ソフトウェア・情報系文書のローカライズ
  ▼ 横組み書籍・教科書の編集・制作
  ▼ ソフトウェアのマニュアル・活用書の執筆・制作
  ▼ eラーニング教材の開発
災害に強いまちづくり
災害に強いまちづくり
(電子書籍 編集/制作/発行)
Modeling and Expanding Artificial Societies
Modeling and Expanding Artificial Societies(英訳協力/編集/制作)
Fuzzing
ファジング (翻訳/制作)
My Brain is Open
My Brain is Open
(翻訳/編集/制作)
リスク分析・シミュレーション入門 人工社会
リスク分析・シミュレーション入門/人工社会(翻訳協力/編集/制作)
人材募集
社内向けユーティリティ

My Brain is Open

第6章より

エルデシュがファインホールという共用スペースにいたとき、彼は二人の数学者が位相幾何学の一部である次元論の問題について議論しているのを耳にした。 エルデシュはこの分野のことはほとんど何も知らない。彼らはヒルベルト空間における有理点集合の次元を決定するという未解決の問題と格闘していた。

読者はこの問題の意味を考える必要はない。エルデシュも理解できなかったのである。答えはゼロか無限大のどちらかだと考えられたが、 黒板の前に立つ二人の数学者、ヴィトルト・フレヴィッツとヘンリー・ウォルマン — ともにこの分野では一流の専門家である — はその先に進むことができずにいた。

「どんな問題なんだい?」とエルデシュが聞いた。闖入者を黙らせるためには説明するしかない。彼らはいらいらしながら早口に問題を説明した。 するとエルデシュは「次元って何?」と尋ね、見込みのない無知を暴露する。彼にはヒルベルト空間なるものが何かもはっきりしなかった。 ウォルマンがあわただしく次元の定義を説明すると、ありがたいことにエルデシュは立ち去った。

1時間後、エルデシュは問題の答えを持ってファインホールに戻ってきた。フレヴィッツとウォルマンは二つの点で驚嘆した。 一つはエルデシュが問題を解いたこと、もう一つは答えが1だったことである。1年後に発表されたエルデシュの論文は、ハルモシュによれば 「数ヶ月前には何も知らなかった分野にエルデシュがなした重要な貢献」だった。


このページに関するお問い合わせは,以下へお願いします([at]を@に置き換えてください)。
Email: gri-MyBrainIsOpen[at]gravel.co.jp

株式会社グラベルロード 
Copyright © 1996-2012 Gravel Road Inc. All Rights Reserved.